仏画修復の流れ
repair

本来の姿への修復

経年劣化・虫害・カビ・シミ・人為的な破損

当社にご依頼いただく仏画の修復は、貴重な文化財も多くその価値は到底に計り知れない仏画が大半です。
修復の理由は経年劣化・虫害・カビ・シミ・人為的な破損など多岐に渡ります。
絵画や仏画の修復ができる画廊や絵師は他にも多くおられるかも知れませんが、 専門的知識や技術を駆使して、本来あるべき元々の姿への修復を行う当社のようなところは多くはありません。

忠実に再現

当社は「仏画」という特殊なもの(生地・顔料・工法・描き方が独特)を、極力加筆や脚色など絵の持つ意味合いが変わるような行為を行わず、 当時描かれたままに忠実に再現(修復)することを心がけております。 それには、仏画に対しての専門的な知識は勿論、卓越した技術力と専門の設備と道具が必要です。 当社では長年間に渡り、仏画修復に携わって参りましたため豊富な経験と知識でお客様の大切な仏画を修復いたします。

古典絵画でもある仏画の多くは今や貴重な文化資産であると同時に日本の歴史を後世に伝える尊い文献でもあります。 この観点も踏まえて、お客様からお預かりした大事な仏画を丹精込めて修復作業を行わせていただきます。

一貫しての作業体制

当社では社内の設備で一貫しての作業を行っております。(全ての修復作業が当社で完結)
その為、1作品1作品、丁寧に、そして責任を持って修復を行うことが可能です。これは修復に出される方を想えば極めて重要なことだと考えています。
このようなことからも、寺院からの信頼も厚く戴け、室町時代の非常に劣化した修復が困難と判断されるような貴重な仏画の修復もご依頼いただいたりしております。

修復工程の一例
Repair process

※作品や状態により変わります。

1確認・記録

仏画修復 確認と記録
仏画修復 確認と記録
仏画修復 確認と記録
仏画修復 確認と記録

修復前にカラー写真撮影、損傷確認

2表装解体

仏画修復 表装解体
仏画修復 表装解体
仏画修復 表装解体

にかわ液や専用剤で絵具の剥落止めを行い、裏打ち等を除去し、本紙を取り外す

3本紙修復

仏画修復 修復
仏画修復 修復

本紙に仮裏を打ち、目立たぬように補絹を施す

4裏打ち

仏画修復 裏打ち

肌裏、増裏打ち、折れ伏せを施す

5表装裂地

仏画修復 損傷確認

修復前にカラー写真撮影、損傷確認

6仕上げ

仏画修復 仕上げ

修復前にカラー写真撮影、損傷確認

修復ご依頼(御見積り)の場合

お電話・お問い合わせフォームよりご連絡ご相談下さい。
修復に関しましては、状態の確認が必要となります。状態確認の後、どのような修復をするのか等お伝えをさせて頂き、ご納得いただいてから修復に取り掛かります。
遠方でも、大きな仏画でも、修復対応いたしますのでお問い合わせ下さい。