一般的にほとんどの場合仏画は表装の形式では【ひょうほ】の行・草と呼ばれる形式にて表装をしております。これは一般的に【本尊表具】と呼ばれるもので、信仰の対象である仏画には、この表装形式が古来よりふさわしいと考えられて来ました。行・草の区別は一文字のあるなしで区別しております。また真は一文字が本紙を廻ります。軸先には金軸を使用するのが基本です。
特に密教仏画軸においては使用裂地(宝輪紋・羯磨紋・三弁宝珠紋・寺院紋)などの重要な意味合いを含む柄の金襴や緞子の裂地におきましては、総縁の裂地の四ケ所の継ぎ目の柄が総て会うように柄合わせを致しております。所謂【総柄合わせ】であります。当社では本尊表具には、このことはとても重要なことであると認識して、特に注意して取り組んでおります。一般的には他社の仏画軸ではほとんど致しておりません。巷では様々な仏画軸を目にしますが、この【総柄合わせ】を理解した上で一度仏画軸をよく比較して見て頂きたいと思います。本尊表具・表装の当社のこだわりであり、巧の技なのです。手間や時間、裂地が余分に必要なことは、申すまでもありませんが、本尊としてお祀りして真剣に拝む御住職様のことを十分に考慮してのことであります。
最近表装をいたしました、①宝輪羯磨柄の金襴表装「太元帥明王」と ②三弁宝珠柄の緞子表装「仁王経曼荼羅」の軸装で一例として説明致します。
大進美術株式会社・表装部
宝輪羯磨柄 金襴
三弁宝珠柄 緞子
★表装によって仏画の印象も変化します
真言密教両部秘蔵曼荼羅(覚鑁臨終本尊1.5×4.0尺丈)
仏画をより、美しく、力強く見せるためには、表装の選択も大事になります。
大進美術では、様々な表装のサンプルを取り揃えておりますのでご要望に応じた、生地をお選びいただけます。
★表装サンプル
表装生地は、在庫300種以上あり、お客様のご要望により選択いたします。(金襴・緞子)
表装サンプル①
表装サンプル②
表装サンプル③
表装サンプル④
表装サンプル⑤
表装サンプル⑥
表装サンプル⑦
表装サンプル⑧
表装サンプル⑨
表装サンプル⑩
★表装と仏画イメージ
★表装風景
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