仏画コラム
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61,両部曼荼羅の見方(金剛界九会曼荼羅)宮崎龍祥師考

 

仏画

 

仏画
1,小乗仏教の阿羅漢について
2,三劫成仏について
3,密教について
4,即身成仏させる般若の智慧の開花
5,この身のままで仏陀になる(即身成仏)
6,両部曼荼羅について
7,金剛界九会曼荼羅の順番
8,金剛界九会見方
①理趣会 ②降三世会、③降三世三昧耶会、
④一印会、⑤成身会、⑥三昧耶会、
⑦四印会、⑧供養会、⑨微細会
9,賢劫十六大菩薩
10,外金剛部の二十天と賢劫千仏、(①―⑳)
11,結論 金剛界の悟りに入るための注意点
12、金剛界曼荼羅 諸尊順位(修行による順番)


私の若き頃からの親友である高野山真言宗和歌山支所、現福寺住職、宮崎龍祥師、権大僧
正による曼茶羅の見方です。 和歌山支所長、宗会議員を経て現在現役の住職さんです。
彼と私は、気心が通じ密教の勉強会をお互いに、彼が青年教師会の頃より40年近く継続
してきました。最近私は、1200年前の空海さんが唐より持ち帰った両部の曼荼羅の復元を
より深く研究し、ようやく自信をもって制作し完成にいたりました。高雄図像両部曼茶羅
(2mx2m18)です。そこで両部の曼茶羅の解説を、近年注目されている量子論、量子力学を
踏まえたうえで、宮崎龍祥師に依頼致しましたので、紹介させて頂きます。曼荼羅の見方
ですが、私は、私なりに色々と研究してきましたが、この様な解説書は、みたことがあり
ません。現在の密教学者との解説とはずいぶん違う内容です。私は昔から彼は「智眼の
眼」を持った人と理解しており、宮崎龍祥師を尊敬してきました。本論文は、若い世代の
住職さん達が、知っておくべきこと、また残すべき論文と思います。最初は、金剛界九会
曼茶躍の向下門・向上門のことの話から始まりました・・・・・・・・

小乗仏教の阿羅漢について.
阿羅漢とは、悟りの成仏を求め衆生済度を成し、最後には涅槃に赴くために後継者を作り
上げる者達で聖者とも呼ばれています。この(arhat)を漢字で 阿羅漢 と称した事には
重要な意味があります。阿羅漢の阿は因縁説の因を指す言葉です。真言宗では阿字観とい
う瞑想法があります、これは一般に理解されていないのですがこの修法は、この大宇宙で
あり虚空界を造り上げる根源である因子を考える瞑想法なのです。そして、その因子の中
に縁を起こし化学反応を起こす要素があると気付いて来ます、これを説明するには量子論
(量子学)で説明する方がわかりやすいと思いますので説明します。この因子とは物体を
作り上げる分子の集合した核である 原子 なのです。原子は原子核と電子より構成され
ています。その原子核の中には陽子と中性子が集まり構成されているのです。その陽子に
はアップクオークと言う物質を引き寄せる性があり、また中性子にはダウンクオークの物
質を突き放す性があります。この反応を起こす性を心として表現するとアツプクオークの
方を好きと感じる心であり、ダウンクオークの方が嫌いと思う心と言い換える事ができま
す。この因子である原子に好き・嫌いの性がありその周りの電子が他の物質と接触し受信
する作用をもつていると考えられます。この性を般若心経では電子の作用を(受)の作用
とし、陽子と中性子の好き・嫌いの心を(想)とし化学反応の作用を(行)とし認識し記
憶する力をもっている。(識)と称してこの因子が作用(化学反応)を起こす心をもつてい
ると言っています。これが仏法のダルマなのです。叉この因子の原子には118種目の物質
があると言われています。この各種の原子の働きを理趣経典の第二段に四種の現等覚で説
かれています

1、金剛平等現等覚は原素は平等に受・想・行・識の仏心をもつている。
2、義平等現等覚は同じ原素の種類は同じ心をもつている。
3、法平等現等覚は同じ受・想・行・識の心を起こす。
4、一切業平等現等覚は同種の原素は同じ働き、同じ力で反応を起こすと述べています。
この現等覚が 阿字 の本質を説いていることに気付いて下さい。この因の原子が縁を起
こす色(因子)・受・想・行・識(縁を起こす要素)を持っていると理解されると因縁説の
修行に入ることが出来ます。仏教ではこの理を十二因縁で 無明 と表し、密教ではこの
原子の働きを妙滴なる作用ととらえて、不空三蔵は、十七清浄句門に第一義として述べて
います。これが動き出す故に十二因縁では行と証し十七清浄句門では欲箭の矢である磁波
が生じて行を起こすといっています。これによって原子より分子となり、同類が集まり大
地や水・火・風の結集に依って星を作り空間が出来、太陽の光の集合が明を造り上げて、
五大の地・水・火・風・空が出来上がるのです。こうした考え方の中でまず虚空界(宇宙
の原理)にはいって考えます。これが因縁説なのです。密教ではこの虚空界の因縁説に入
る事を 入定留身 といっています。この入定に依って五大のア・バ・ラ・カ・キャ(発
心門)から大きな縁が起こり、アー・バー・ラー・カー・キャー(修行門)と進行しア
ン・バン・ラン・カン・ケン(菩提門)と進行し、五神(一切自在主)である五感で他の
ものを知る受信体である身とそれを感じ取る意識体の心が形成されますこれを十二因縁で
は 六入 と言い十七清浄句門では 一切自在主 といっています。この修行に依ってア
ク・バク・ラク・カク・キャク(涅槃門)に到達出来れば如実知自身である悟りの金剛界
曼荼羅に入りやがて三十二相、八十種好(八十俱低)の成身会の諸尊を会得して行きます

三却成仏
十二因縁・十七清浄句門・二十清浄句門、大般若経の甚深微妙清浄法門の解説ができてい
ない事、又十二因縁や十七清浄句門の辞典の解説などは、甚だ的外れな説明をしています
この理解力では、三劫成仏となり、宗祖大師の即身成仏を崩しています。それぞれの法門
は虚空の世界の理論から生命が誕生し心の世界へと進行しています。これを知らなければ
仏法は解けないのです。初期仏教は、釈迦の悟りを求めて阿羅漢の修行をしていました。
これは生老病死の解脱です。生には虚空の流れ進行より、生命が生まれ、人が産まれてく
る理とその人の心を分析します。次に親より子供が産まれる生産能力を理解することをな
し、つぎに老いてゆくこと、つぎに間違いである病について理解し、つぎに死についてど
こに戻るのか輪廻転生を修行していました。後期仏教は、三劫成仏の思いが強くなり、悟
りを求めるより一般民衆を救済する宗教に変化したのです。これによって仏教が二分され
たのです、一つは自力で悟りを求めようとする宗派と二つには悟りを諦めて他力の礼拝宗
教の宗派ができてきたのですそれが現在の仏教です。

密教について
密教は大般若経の結論である578巻、般若理趣分を理解して般若心経と理趣経に二分し悟
りの内容を金剛界九会曼茶羅で、修行法を大悲胎蔵曼羅を作り上げて即座に悟りの境地へ
巡りつくように導く宗派が創り上げたものです。故に宗祖大師は即身成仏出来ると伝えて
います。悟りの世界に入るために阿字観と虚空蔵に引入させるために仏眼仏母の教えであ
る開眼作法を説いて悟りの方程式を作り上げています。ただ現実にはこれに気付いていな
い修行者が多いのは弘法大師の十大弟子の中で智泉大徳が早く亡くなった事により、野沢
十二流などに分派し、また新義真言宗も生まれ、宗祖大師の本流が薄らいでいます。曼茶
羅の展開順序も大師の説く念誦次第順序と異なつてきたことも残念な事です。これは事相
の教えを説くものが無くなつてきたからでしょうか?事相とは大師の教えを守るもので学
相とは色々な角度から見て、展開させて学ぶものなのですが今は事相の悟りの骨格が重要
視されるべきと思います。これらのことに、一人でも、二人でも気付いてほしいのです。
経典も礼拝宗教から現世利益的解説が多くなり直訳の仏法として解釈する解説書が増える
事により色々な事が見えてきます。

即身成仏させる般若の智慧の開花
修行の結果.悟りを開くことができたら、成仏したと言えます。密教では悟りを開くため
にまず、理趣経の初段に般若の智慧である八大菩薩の思考能力を身につける事を述べてい
ます。そこから虚空界に入り五大を知り、そして六大を理解していきます。十七清浄句門
は、その理屈に入る方法です。ここで、量子論に戻って説明すると原子核の陽子も中性子
にもアップクオークとダウンクオークの二種が含まれています。これは好き・嫌いなどの
迷い考える性があるのです。ですから原子や分子の集合体であるこの人間生命も迷い考え
る能力が必然的にあるのです。【すべてがそうあるべくしてそうなっている】訳です。この
思考能力を高める方法が、八大菩薩であります。この説明は、理趣経の三段より十段で説
き、完成者を十一段の建立如来で教えています。(三段)金剛手菩薩の金剛吽伽羅心で三毒
の邪心を打ち消す降三世明王の精神を作り上げる(四段)観自在菩薩で固定観念を消し去
り、柔軟な考え方ができるように説いています。決めつけた考え方は良くないのです。(五
段)虚空蔵菩薩で般若心経と理趣経の理であるその意味と方法を円満する事で資格を得て
虚空蔵の世界に入ることが出来るといつています。その入口が理趣経二段の原子の性を説
く現等覚で、これは因縁説の因である因子であり原子の性を説いています。この教えから
阿字を知る阿字観が出来ています。しかし経典では細やかに説明を書いていないので理解
出来ている者が少ないのです。ゆえに密教瞑想法の中に、釈迦三尊の教えが説かれていま
せん。釈迦三尊とは普賢菩薩の多くの情報を集め理解し、文殊菩薩の細い分析力を使って
考える事を説いています。この三尊が般若菩薩です。そしてその働きを細く表わした般若
の智慧が八大菩薩なのです。重要なのは釈迦の三毒を消滅した精神力です。この釈迦三尊
を一体で表わした尊が不動明王なのですこれを持って方法の圓満ができるのです。これが
虚空蔵菩薩であり、虚空蔵に入る為の智慧の尊なのです。(六段)金剛拳菩薩で、身・口・
意の三密を持って三界三世の三摩地を修す尊で身とは印契の意味、口は語りで経典、・各真
言を唱え、その身・口の各意味を知るべき事です。これが如来の法となり、心印を結ぶ事
が出来ます。つまり、印真だけでは不合格になります。現在の灌頂でも印真だけを渡し、
意味を渡していないのです。叉この意味を明示努力をしない為に、形だけのものとなって
いますこれではいけません。つまり、1つ1つしっかり意味を調べる者が金剛拳菩薩です
本地垂迹説の根本も、それぞれの特色を知って、同体か別体のものによってできています
その為に良く意味を知る必要があるのです。これが出来無ければ、関連するものを結び付
ける文殊の利剣は使えません(七段)文殊菩薩は転字輪という、それぞれの自性である本
質を知って結びつけて考える方法によって光明を得る菩薩です。(八段)転法輪善薩は文殊
の補助的な菩薩で、それぞれの説く意味が同体で平等なのか、その義の特色が同じなの
か、その活動の法が同じなのか、妙法輪で違いを見つけ、その活動である業が同じなのか
何度も考える菩薩なので纔発心転法輪菩薩と言います。纔発心とは何度も考える事で三毒
の瞑(怒り)であるやけを起こさず、持続して考えつづける菩薩です。作法の中でも大金
剛輪は八大菩薩を指します。これが普賢・文殊の内証です。(九段)虚空庫菩薩は、大供養
の菩薩で供養とは教え導く事が本義です。我々が考えて分かった事も忘れてはいけません
それ故に書き残す事が必要です。その知識の記録が考えている上で役に立ちます。故に虚
空庫とは、必要な事を書き残して考える上で助けになるようにする働きが大切であると教
えている菩薩なのです。(十段)摧一切魔菩薩は、調伏法の菩薩で間違いを忿怒の心で正し
く修正・修復する事を説く菩薩です。この作業は最後に間違いがないか確認する事が重要
であると言っています。これによって魔を砕破するのです。(十一段)建立如来は、そのす
べての義(正しく知る事)、方法(考え方)、事業(動き方)の三摩地法はこれまでの八大
菩薩の作業を得る事で建立できると言っています。これが不空の三摩耶心であり、般若の
智慧なのです。この教えは賢い化学者は皆、この般若の智慧を使って活動しているのです
以上の考えを持って、阿羅漢の虚空蔵に入って行きます。また心経に阿耨多羅は、阿字の
本質である色・受・想・行・識を知り、五大の進行を因縁説で考えます。三藐とは三界の
声開乗で因子を知る事、縁覚の五大の流れから人が生まれ、六大の心を知り、菩薩の曼茶
羅の理論を知る作業を成します。この修行をするにも、理趣経を全部解訳し、生命が誕生
すると受・想・行・識の働きに欲・触・愛・慢の感情の作用と常・楽・我・浄の聖と邪の
理を知り、金剛部が聖の世界であり、外金剛部の善悪の無い諸天の関係を学んで行き、そ
の総合智が三菩提である修行を成し得る事を説いています。この三界・三世の修行が悟り
へと導かれるのです。この理を成就できれば即身成仏ができます。この理が分からない者
達は三却成仏となってしまうのです。

この身のままで仏陀になる(即身成仏)
この言葉は、早く悟りである成仏を得る事を指したものですから即身成仏を言い変えたも
のであり、常楽の無分別より我浄の聖に至るので仏陀となるのです。・四種曼茶羅とは総合
して悟りへと導くものです。・三密とは悟りへ入る為の心構えで、降三世明王の境地です・
六大とは地水火風の四大と空を合わせた五大から展開し六大となります。その内訳は地神
より触れて感じる触感と味感が身体に二種の感覚が具わります。次に水神より見る眼が具
わり、次に火神より聞く耳を具わり、次に風神より嗅ぐ鼻を具わり、この四大の神より五
感を具わるのです。次に空神より意識を具わり、この五大より六大の眼耳鼻舌身意の六大
と成るのです。これまでの展開を虚空蔵界と言います。そして六大の世界が六根、六境、
六識界の十八界で構成されている事に気づくのです。これが悟りの第一段階です。次に空
想である意識界の展開が金剛界曼茶羅と成ります。つまり、六大とは五感と意識界の理論
を会得した言葉なのです。十二因縁の中の六入とはこの理に入る事を指しています。第二
段階は空想の意識界が三十二相と八十俱低の理を明かす事に成ります。簡単な内訳は、智
慧の十六大菩薩等と感情の八供養菩薩・四摂菩薩等と、お釈迦さまの徳を表す賢劫の十六
大菩薩から構成されています。そして、金剛部は我浄によって聖の諸菩薩で構成され、外
金剛部はこの世界の引率者の諸天が構成されているのです。以上の理屈を体得できた者
が、金剛界の達也者となります。

両部曼茶羅について
金剛界九会曼荼羅は修行と仏果の悟りと伝承の三世を表わしたものである。この説明は後
にします。 大悲胎蔵曼荼羅は金剛界成身会の悟りの境地へと導く方法論を曼荼羅化した
ものです。故に金胎不二門と大師は述べています。学説とは違う説明になります。この説
は遍知院の一切如来智印の卍字は四門を説いています。これは、発心・修行・菩提・涅槃
の構成と成っています。 発心 は宝幢如来と普賢菩薩によって遍知院の虚空蔵に入る教
え、釈迦院では仏法の教え、そして文殊院では、瞑想においての考え方を説いています。 
修行 は開敷華王如来と文殊師利菩薩によって、金剛手院の徳である常楽我浄の現世利益
と悪より聖へと導く修行と、その徳を高める為に除蓋障院の確認する事や悪心を聖なる良
き心へと導く教えを習得する教えを説いているのです。次に 菩提 は無量寿如来と観自
在菩薩によって悟りを開くために持明院で修行者になる為の精神を五大明王より授かり、
仏眼仏母菩薩の説く虚空蔵の世界へ入定し、十八界の六大を得て、蘇悉地院では五眼を得
て曼荼羅の悟りの世界を獲得する事を説いています。最後の 涅槃 は、後継者が産まれ
る為の生産能力を観音院で説き、仏法の伝承を地蔵院で説いています。また外金剛部では
胎児が生まれ出産するその過程を天部の諸天や、運気も作用するので二十八宿等が配置さ
れています。簡単な説明ですが学説を学んだ者と大師の念誦法を会得した者の見方の違い
と成ります。この東方の発心と南方の修行と西方の菩提と北方の涅槃と外周の外金剛部が
悟りの導きの手立てとなっているので後継者は先に胎蔵界曼茶羅の習得が必要と成りま
す。この為に両部大日の真言では、オンアビラウンケン(胎)バザラダトバン(金)と成
っています。この四門の行は大切なのです。そして釈迦の四門の教えより構成されていま
す。

金剛界九会曼茶羅
この金剛界に入るにあたり知っておくべき知識が三つあります。それについて説明しま
す。1つ目は、六大の成就によって展開できます。眼耳鼻舌身の受信体は四大より展開し
て五大と成り、其の受信体の五感より空である意識体に伝わって心ができあがります。こ
れによって心に欲心が生まれます。これを表わすものが 愛染明王 です。六種の手はこ
の六大を表わし感情の本体と成ります。これより、八供養菩薩等が生れます。
2つ目は、金剛界は、この六大の内の空想である意識体を展開したものです。唯識、法相
宗では、この空相(意識体)を四種で説いています。1,意識(いしき)、2,末那識(ま
なしき)、3,阿頼耶識、(あらやしき)、4,阿摩羅識(あまらしき)です。1、の意識と
は五感より得た情報を認識し反応を起こし発心するものです。(受)2、未那識とは、理解
しようと行動を始める(想)3、阿頼耶識とは、根本から考えて答えを出す智慧である
(行)4、阿摩羅識とは、理解した大切な事を教え、永遠に残そうと考える意志(識)こ
の四種は、仏法の受は意識であり想は未那識であり、行は阿頼耶識であり、識は阿摩羅識
であり、受・想・行・識を展開させたものです。 

受想行識を密教では、次のように展開しています。意識を大円鏡智と称し、様々な物を認
識しようとします。(受)2、未那識を平等性智と称し、様々な情報を集めようとします。
(想)3、阿頼耶識を妙観察智と称し、様々な事に気づいて理解します。(行)4,阿摩羅
識を成所作智と称し、様々な形を作り、伝えようとする。(識)この1・2・3・4を展
開させて、次のように表現させています。(1)を金剛波羅蜜菩薩とし、展開させて 阿閦
如来 と名を変えています。(2)を金剛宝波羅蜜菩薩に展開させて、 宝生如来 と名を
変えています。(3) を金剛法波羅蜜菩薩とし、展開させて、 無量寿如来 と名を変えて
います。(4)を金剛羯磨波羅蜜菩薩とし展開させて 不空成就如来 と名を変えていま
す。これら(1)~(4)の四種が金剛界の智慧の基盤と成ります。この智慧は釈迦三尊が
その根底に有り、その集約が 不動明王 と成ります。次に智慧の欲心と共に心には感情
の欲心があります。これは五感で感じて好き、嫌い・やさしさ・にくしみ等の聖の心と邪
の心です。金剛界では邪の心は排除して、慈しみの心だけを配置して内外八供養や四摂菩
薩を説いています。この聖なる感情面を集約すると 愛染明王 となります・故に十六大
菩薩等の智慧を不動で表わし、八供養菩薩の愛情を愛染明王で、心には智慧と感情の慈悲
が有る事を表わしています。この事が八十俱低の中で六十尊で表現しています。故に不動
と愛染は大日如来の智慧と感情を表現しています私は金剛界・胎蔵界のマンダラに無理に
こじつけて配置するのは良くないと思います。それは不動と愛染の本質がぼやけて来るか
らです。大日三尊は心の本体を表わしています。
3つ目は、金剛界成身会の外金剛部の二十天についてです。これはインド神話を学ばなけ
れば理解できないのです。天部の神は、金剛界の六十の俱胝を理解させる為の引率者達で
す。これを説明展開しているのが外金剛部の諸天です。これらの諸天は金剛界を理解する
為の知識を説明しています。十二天や二十八宿星などから構成されています。これらの研
究をしないと成身会の悟りの境地を得る事ができないのです。悟りの成身会の八十俱低
は、智慧と感情面と釈迦の徳の三部構成からできている事を知って下さい。

金剛界九会曼荼羅について(宮崎龍祥師、九会の順序)
金剛界曼茶羅の初期は六会であったと言われています。ほとんどの学説では向下門・向上
門で説明してありますがそれが不空・恵果の時代に九会になったと考えられます。私の金
剛界九会の見方です。まず
1、 理趣会、理趣会は修行にはいる為の三摩地法を理経に依って獲得する事を説いて
金剛薩埵となり、般若の智慧等を持って修行する事を説いています。これが修行の第一と
なります。
2、降三世会は、理趣経に依って三密の三昧耶心を作り上げて、降三世明王の三毒消滅を得
て、五大明王妃として、我妻と迎え入れ、堅固心を得て修行を始め、「阿耨多羅三藐三菩
提」を修す事を示しています。五大明王妃は御身法の本尊です。
3,降三世三昧耶会は、これまでの修行の知識を虚空庫菩薩の書き残す事を教えられ、三
昧耶形で示しているが、しっかり記録する事を説いています。考える上で重要な事で忘れ
てはいけないものを書き残し見る必要があるのです。そして、三昧耶形は羯磨の形で記録
しているということです。この1,2,3,は、「阿耨多羅三藐三菩提」の内、阿字より因
果説の教えによって虚空蔵を会得する事を示し、六大の原理である十八界に辿り着く事を
教えているのです。四度加行では理趣経加行と十八道念誦次第の修行の行果を表わしてい
ますし、修行する順番なのです。学説は現世利益の立場から見ていますが、事相では悟り
を求める方法より見て考えるので見方が違うのです。ただ二種の見方があるだけで上下は
ありません。目的が違うだけなのです
4,一印会は1,2,3.の修行によって心経で説く心の本体が六大である事に気づきま
す。その心が身体の持つ受信体である五感の色と、その情報を受けとめる空である頭脳で
ある意識体がひとつに成って(心・魂)であるものを作り上げている。その(心の魂)そ
のものが大日如来なのです。そこに気づいたら次に、この意識体がどのような能力を持っ
ているのか考えるように説いています。それが大般若経の三巻より説いている四種の四波
羅蜜等が六大の十八界尊と共に有り、三十二大士相(三十二相)と八十種好(八十俱低)
が円満されていると説いています。この省略が般若理趣分であり、それを不空三蔵が分か
り易く理趣経の初段で説いています。つまりこの【心の内証を明せ】と、説いているのが
一印会なのです。
5,成身会は、魂の心王である大日如来に付随する八十俱低を表わした悟りの世界です。
これを知る事を 如実知自身 と言います。ここからが四度加行・金剛界念誦次第に入っ
て行きます。この世界は五大である地神・水神・火神・風神・を四方に空神は金剛薩埵で
あり、修行の獲得が大日如来として中央に位置されています。この五神が因縁説の世界で
ある虚空蔵の進行の中での 一切自在主 であり、そのまた進行によって六大が生まれ十
八界の心王が生れて三界主と成った心の王が 大日如来 と成るのです。その心王に付随
して有るのが智慧の四如来と受・想・行・識で展開させた十六大菩様や、感情を展開させた
内外八供養菩薩や四摂菩薩の金剛界三十七尊(仏教の三十二相)や経験値の賢劫の十六大
菩薩が円満に眷族、従者として位置しています。この成身会は人間の持つ三つの力であり
宝を獲得する悟りの世界です。一つには智慧であり、二つには感情面の慈悲であり、三つ
には私たちが持つべき釈迦の徳です。この三力・三宝が八十俱低の悟りなのです。インド
神も集約すると智慧と戦う能力と生産能力の三つであります。仏教は戦う能力を慈悲と変
化させています。これがバラモン教と仏教の違いと成ります。バラモン教は独裁社会を作
り、仏教は民主化社会を作るのです。始めて民主化を説いたのはお釈迦様であり、西洋で
はギリシャ神話の三つの内、この戦う能力を愛に変えて民主主義の考え方を始めに説いて
います。故に悟りとは如実知自身と独裁政治から同じ人権を持つ民主主義政治を作り上げ
る事に気づく事だと私は考えています。
大日三尊は、心王の大日と智慧の不動明王と感情の慈悲である愛染明王を表わし信仰する
為に奉られているのです。故に悟りの象徴と言えます。最後に理趣経初段の終りに「一切
法皆得自在」を持って十六大菩薩を獲得せよとあるが、一切法とは受・想・行・識のダルマ
の展開である。これを各四加来で展開させると十六大菩薩が出現します。そして三十二相
が分って来ます。
6,三昧耶会は、理解した事を書き残したり、掲磨曼荼羅のように形を作り後継者達に見
せて伝える重要性を説いています。これは降三世三昧耶会も同じです。これは般若の智慧
である八大菩薩の中の虚空庫菩薩の教えです。そしてこれが四種曼茶羅を作り上げていま
す。それが経典、念誦次第、諸本、各塔、仏像、法具です。つまり、記録と伝承を教えて
いますから、伝法灌頂ではこの三味耶会を使う方が良いかもしれません。この4,5,6、
会は十二因縁説の六入である六大の原理を理解し,密教では十七清浄句門の一切自在主の五
神の働きに依って五大より六大へと変化して十八界であり三界主である魂の心の本体を知
って、この心王に付随する三十二相、八十俱抵の如来蔵を悟るのです。またこの世界を 
密厳国土 といいます。そして大摩尼殿の他化自在天宮を三千大千国土である弥勒浄土の
世界で説いているのが外金剛部の諸天であります。この三千大千国土から出産されて一人
前になると兜率浄土になります。これを表すのが賢劫の千仏衆です。
7、四印会、ここからは後継者への伝承する事を説いています。お釈迦さまの最後の涅槃
に赴く作業に入って行くのです。この四印の尊を中心に心王で大日如来が位置されていま
す。そしてその周りに四波羅蜜が取り囲んでいます。この四波羅蜜が何を意味するものか
が最も重要になります。お大師様が般若心経秘鍵に「夫佛法非遥心中即近。真如非外」と
教えています。成身会でもおなじく、この四波羅蜜が一番傍にいますこの四波羅蜜が色
(大日)に受・想・行・識の働きが働くのです。これは原子の説明でも説きましたが常にこ
の作用が働くのです。故に理趣経の初段の初めに「一切の智智は瑜伽を自在にする。一切
如来の一切の印(色・受・想・行・識)が働くのである」は平等に種々の事業を成す」と
言っています。これが一切法であり、ダルマなのです。また般若心経を解読すれば仏法と
は色即是空の六大(十八界)の原理も色・受・想・行・識もこのごとく原理も同じである
とこの仏法を説いているのです(色)は①大日如来、(受)は②金剛波羅蜜菩薩、(想)は
③金剛宝波羅蜜、(行)は④金剛法波羅蜜、(識)は⑤金剛羯磨波羅蜜菩薩となります。こ
の働きを持って智慧が発動するので、四如来の持つ十六菩薩の代表である、金剛薩埵、金
剛宝菩薩、金剛法菩薩、金剛業菩薩、が座しています。次に受・想・行・識が働く感情面
の(受)よろこびの心である金剛嬉菩薩、(想)かざりつけて美しくする心の金剛鬘菩
薩、(行)よろこび楽しむ心より歌う金剛歌菩薩、(識)嬉しいから舞い踊る金剛舞菩薩が
心より湧き出ると教えています。このように仏法を展開させて三十二相を行じる事を教え
ています。このように、理解し分かる喜び、感動する喜びが大きなエネルギーを産むので
す。しっかり理解できると、阿閦如来に受想行識を当てはめると薩・王・愛・喜が発生
し、宝生如来にこれを当てはめると宝・光・憧・笑と出生して行きます。無量寿如来にこ
れを当てはめると法・利・因・語、不空成就如来にこれを当てはめると業・護・牙・拳と
出生します。これらの仏法を修行する瑜伽・瑜祇者に潅頂しています。
8、供養会は、修行者に教えを供養(教え導く)する導きを説いています。大日如来は底辺
の基本知識から上辺の真理をつかみ取るように金剛拳印の相を見せて、仏法である四波羅
蜜を測近に配置して仏法の受想行識を獲得する事を説いています。阿関如来は釈迦の降魔
の相の姿で発心を表わし、金剛薩埵の求道心と金剛王菩薩の堅固心と金剛愛菩薩の目標を
愛す心と、金剛喜菩薩の達成する喜びを心に持つ事を説いています。この金剛薩埵は仏法
の(受)の働きで、王は(想)の働き、愛は(行)の働き、喜は(識)の働きによってそ
れぞれが顕現するのです。この達成する喜びを根として、やる気のエネルギーが湧いて来
ます。故に、やる気の無い者に発心する事の大切さを教えます。次に宝生加来は、平等性
智で色々なものが手にのる姿で表現されています。金剛宝菩薩は目標を知る為に情報を集
めます。次に金剛光菩薩はしつかり情報に眼を通して見ます。次に金剛憧菩薩は情報がし
つかり集めて行動できる準備が整っているかを確認します。そして金剛笑菩薩は、これだ
け情報を集めた事に喜び笑うのです。これも仏法の展開によって顕現されます。次に無量
寿如来は妙観察智の深く良く考える尊で、定印を結んでいます。金剛法菩薩は良い方法を
知る事で、仏教ではその法を説いたお経が 般若心経 これを正しく解読出来なければ仏
法を知る事は出来ません、つぎに金剛利菩薩です。この尊は答えに辿り着く為のやり方や
方法論を知る事です。数学では方程式です。密教ではこの方程式が理趣経です。この利益
させる経典をしつかり解読しないと方程式は見つかりません。理趣経の利益は般若の智慧
である八大菩薩と虚空蔵界に入定する十七清浄句門とそこから般若心経の仏法である受・
想・行・識に属する欲・触・愛・慢の感情と理趣経13段,14段,15段より善根と悪根の分
別である常・楽・我・浄の理念や生産能力の大摩尼殿などをしつかりつかむ事です。次に
金剛因菩薩は真言ではオンバサラ(金剛)・ケイト(すべての相・承認出来るまで考える
事)・マン(妙なり)で初めから最後まで、はつきりと理解出来るまで良く考えることを
意味します。考える時に大事を忘れたり、飛ばして考えて、あとから気ずく事も多々あり
ます。金剛利菩薩の徳である大切な知識が抜けていると答えが正しくありません、このこ
とを説いています。次に金剛語菩薩はよく理解して語れる様になる事です。これも、理解
した喜びによります。この無量寿如来の考える世界で、金剛利菩薩と金剛因菩薩は、転法
輪であり、般若の智慧の中の転法輪菩薩の何度も初めより考える智慧を表しているので
す。金剛輪とは深く何度も考える智慧です。ただ真言を唱えて印を結んでも、この意味や
理屈を考えなければ、金剛利菩薩の徳はもらえないのです。また三密の身・口・意はこれ
を言っています。次に不空成就如来はお釈迦様の涅槃に赴く継続者への伝承のための成所
作智の作業で、その場、その場面に合わせて教えを説くように設置する事です。これが四
種曼荼羅の教えです。ゆえに金剛業菩薩は羯磨杵を両手に持ち、意味を形に表す。金剛護
菩薩は精進金剛とも呼び三鈷杵でも表す様に三毒を消滅させて、やる気を促し三密の身で
あるやる気の行動、心の言葉である真言等の口とその意味を解読する修行の精神を教え導
き、つぎに金剛牙菩薩は、調伏金剛とも呼び、般若の智慧である智慧の牙を持って対処す
る事を促し、金剛拳菩薩は秘密金剛と呼び隠された秘密の悟りを解き明かす事を教えてい
ます
理趣経の初段に十六大菩薩を獲得せよと言つていますが、これらのことです、そして四如
来の目標を受・想・行・識の展開に依つて表しています。(受)は、目標を受け取り、(想)
は考えて情報を集め、(行)は、理解し、(識)は、達成したことを喜ぶ心である。
9,微細会は、字の如く、極く少さい世界を指します。この微細会の諸導は光背が三鈷杵と
なっています。故に降三世会の浄三業・仏部・蓮華部・金剛部・被甲護身の護身法を身に
付けて、修行に入っている姿と成っています。そして、極く少さい世界は、阿字である因
子(原子)を指します。故に悟りに入る。十二因縁・十七清浄句門を修すのです。そして
この世界が欲界・色界・無色界の三界を見聞して行きます。この事を般若心経では、「阿耨
多羅三藐三菩提」と言っているのです。しかしこの世界に入るにしても、供養会の外金剛
部の二十天の教えを獲得していないと、前に進む事はできません。金剛界の順序は向下
門・向上門より、この順序の方が納得でき、説明もし安いのです。この次は内外の供養菩
薩に入って行きます。この諸尊は人間の感情面の尊です。ここで使う仏法は欲・触・愛・
慢の展開と成ります。この理屈は五感より請報を(受)によって受け取り、感動し欲を起
こします。次に(想)によって思いを起こして触れようとします。次に気に入ると(行)
によって愛着を起こし、そこに(識)の働きによって得た嬉びに満悦して、慢を起すので
す。これが感情なのです。この受・想・行・誰に付随する欲・触・愛・慢の展開より出生
する尊です。人は気に入らない事や悪い事を感じれば元気のエネルギーが低下して動こう
としません。この負の心はマンダラの聖の領域には入れません。理趣経の初段には勇進勢
の心である大勇猛菩薩の心が説かれ、二段に平等心、三段に三毒を制覇した金剛吽加羅
心、四段に柔軟に考える種種色心、五段には重要な事に気づける三摩耶宝心、六段に真実
を見ぬける自真実心、七段に大切な情報を結びつけて考える最勝心、八段に転法輪を廻し
て、何度も考える精神力の金剛三摩耶心、九段の重要な事を書きのこす「自書教他」が思
唯を助ける虚空庫菩薩のしっかりした金剛心、十段の間違えに忿怒心を起して、調整する
調伏心を金剛念怒大咲心として、全てに負の心、邪の心に負けない聖の心を説いていま
す。曼陀羅はこの聖なる心で邪に負けない境地を造っています。これを念頭に入れて考え
た方が良いです。
では内供養菩薩に入っていきます。内供養は内に秘める喜びの心です。この心が元気のエ
ネルギーを発起します。第1は金剛嬉菩薩の感動し喜ぶ心です、これによって活動を起こ
します。次に2,金剛髪菩薩は姿では飾りつけて美しくし、内面では知識を飾りつけて、
賢く立ちまわります。これにより、よく「身を飾れ」と言われています。次に3,金剛歌
菩薩は嬉しい心より歌を奏でます。次に4,金剛舞菩薩は嬉しさから踊り始めるのです。
これが心の嬉しいから元気があふれて出てくる作業です。次に外供養の菩薩です。これは
他の人に、思いやりから出て来る心を説いています。1,金剛香菩薩は、共に頑張ろうと
促す心です。次に2,金剛華菩薩は共に夢が花開くように促す心。次に3,金剛燈菩薩は
進もうとする心に光明を示し促す心です。次に4,金剛塗香菩薩はその歩む道から外れな
いように戒律を守る如く促す心があると説いています。次に四摂菩議は目標をつかむため
の強い心を示しています。これは感情面の主尊である愛染明王の弱(鉤召)・吽(引入)・
鑁(縛住)・穀(歓喜)の働きを示しています。故に1,金剛拘菩薩は目的をひきよせ。次
に2,金剛索菩薩は網をはってもとめさがし、捜索して、3,金剛鎖善薬は目標をつかみ
取り、4,金剛鈴菩薩、は、本質に気づき知る事ができて、安堵するのです。これが宗数
の 安心の理 と成ります。ここまでの智慧の展開が心王の大日如来、右手の不動であ
り、感情面の左手が愛染明王で表わし、大日三尊として祀られています。次は賢劫の十六
大菩薩です。この菩薩は、人間の経験から様々な利益を与える徳を修得するものとなりま
す。そして、四摂菩薩は、この働を修行に展開させて導きます。それが四無量心と成りま
す。そして念誦次第ではこの四摂菩薩のすぐ後に賢却十六尊菩薩となっています。

賢却十六大菩薩 ①―⑯ 
①慈氏菩薩は釈迦の教えである智慧と慈悲と生産能力を兼ね具えた弥勒菩薩であり、慈し
しみの慈悲の心を持つ事を教えています。
②不空見菩薩はしっかり色々な角度から物を見る眼を養う開眼の力を教えています。
③除蓋障菩薩は悪しき心を絶つ強き心を教えています。
④除憂闇菩産は迷う者を心配してあげて、行く道を示す故に暗愚を取り除いて、解脱へと
導くものと説かれています。
⑤香象菩達は勇猛精進の徳で何に対しても一生懸命に立ち向うやる気を持つことです。
⑥大精神菩達は不退金剛とも言われ、どんな邪魔を受けても力強く勇ましくつき進むカリ
スマの徳です。
⑦虚空蔵菩産は富貴金剛とも円満金剛とも呼ばれて豊かで多くの知識を持っている事で
す。
⑧智憧菩薩は、智満金剛とも法満金剛とも呼ばれ、バランスのとれた考えを打ち出し苦難
より鍵を持ち開放する力を持っている事です。
⑨無量光菩薩は、大明金別とも、離染金別とも呼ばれ、無量の智慧の光を放って気望を与
える力を持っている事です。
⑩賢護菩産は、巧護金剛とも離垢金剛とも呼ばれ、人々を守る心が強く衆生を守護する心
を持ち続ける事を説いています。
⑪光網菩達は、方便金剛とも普願金剛とも呼ばれ、四弘誓願や五大願を持って網の目にか
かる者を救くおうとする心です。これは縁ある人々を救う心です。
⑫月光菩産は、清涼金剛とも適悦金剛とも呼ばれ、真言の中にセンダラハラバヤと有り、
人は同等とみなして分けへだてなく闇を照して救う心を持つていることを説いています。
⑬無尽意菩産は宝意金剛とも無尽金剛また無尽慧とも無量慧菩薩とも呼ばれ、多くの事を
良く学び救済する人を満足させようとする心を持つ事を説いています。向上心は必要で
す。
⑭辯積菩薩は、巧辯金剛と呼ばれ、その人その人に合せて方法を説く力を持つ事です。巧
みな説法です。
⑮金剛蔵菩薩は、持教金剛とも立験金剛とも呼ばれ、胎蔵界の金剛手院の教えを全て獲得
した一百八臂金剛蔵王菩産と同体とされています。また如来蔵を全て智る者なのです。で
すから、胎蔵曼荼羅の四門の教えを成就し外金剛部の人間の生産能力である母胎と胎児の
理を知っておく必要があります。これは胎児を守る理屈を説いているからです。
⑯普賢菩薩は、普摂金剛とも如意金剛とも呼ばれ、賢者を示します。①の慈氏善産は弥勒
菩薩を示しお釈迦様の後継者を指しています。これら賢劫十六大菩薩はお釈迦様の徳であ
り、賢者の徳を表しています。それゆえに、昔の方々は我々に「 徳を積みなさい 」と
教えています。その徳こそが、この賢劫の十六大菩薩で説いているのです。ふり帰って考
える金剛界の菩薩の順番は悟りの鍵を開けて、阿字と五大・五行から入りますから五神と
金剛薩埵より始めて大日如来・四波羅蜜とするのが正しい・次は最後の外金剛部の二十天
と賢劫千仏です。

外金剛部の二十天と賢劫千仏 ①―⑳
①那羅延天は、護法金剛とも幻化金剛とも呼ばれ、仏法を守護する強力無比の天である。
ヒンドゥー教では、最高神のヴィシュヌを指す。これは、釈迦の教えをしっかり守り継続
せよと説いています
②倶摩羅天は金剛鈴とも呼ばれ、三枯鈴で表現されている。これは悟りを守護するには
貪・瞋・痴の三毒に気ずき、鎮める重要性を説いています。
③金剛催天は金剛舜拏(シュンド)と呼ばれ、三昧耶形は傘蓋で金剛頂経では末度末多と
呼び煩悩や大切でない方向に向かわず的はずれしないように守護するものです。尊形が象
なので、本質のありさまを賢く見る象徴で道理や法度を考える守護神です。
④梵天は寂黙金剛と呼び宇宙の創造を司るもので仏法であるダルマの色・受・想・行・識を
導き守護するもの、これを獲得しなければ悟りの世界へ入れないのです。また創造神(須
弥山)においては、命を継続させる遺伝子に当たるのではないかと私は考えています。こ
れは観音経を訳しているとそう思えます。遺伝子とは生きた記憶であり、記憶こそが後継
者を作り上げる重要な役割をしているからです。また考える上でも、般若の智慧である八
大菩薩の中で虚空庫菩薩も記憶する事の重要性を説いていますが私は同体ではないかと今
は、考えています。悟りへと導く大悲胎蔵生曼荼羅はこの観点より作られていると感じま
す。もちろん金剛界の各三昧耶会はこの記録をする重要性を説いています。
⑤帝釈天は密号を金剛器杖と呼び、三昧耶形は独鈷杵である。この神は稲妻のごとく前に
進み気ずかせる性質をもつています。そして不退転の退かない精神力が必要であると説い
ています。この精神が無ければ答えにたどり着けないのです。
⑥日天は密号では金剛軍荼利とよび甘露を授かるには光を当てて正しく考えれば答えは見
えてくると説いています。雲つた見方では正解は出てきません。
⑦月天は金剛光とも呼ばれ、煩悩を浄化し清らかな光を当てて見聞きする智慧を説いてい
ます。これは奥の見えていない所まで深く考える力を得ることを教えています。日天は表
面を示し月天は奥に潜む物を見抜く能力です。この力がないと解読はむつかしいのです
⑧金剛食天は金剛鬘とも呼ばれ三昧耶形は華鬘です。五類天の中では、虚空行天の類で、
金剛飲食天とも呼ばれ、別名毘那夜迦と呼ばれています。そして毘耶那迦でも釈迦の弟子
となる扇毘那耶迦の方で虚空蔵の世界を見聞きする事の重要性を説き表しています。それ
と華鬘は多くの知識の飾りです。虚空蔵に入定するには多くの知識がないと入れません。
それ故に華鬘の修得が必要です。つまり金剛食天とは、知識を食べて頭脳を飾る事を説い
ています。しかも三昧耶形は、象頭人身ですから優れた知識を意味します。これについて
は微細会で説明します
⑨彗星天は、金剛杖とも呼び右手には培を持つ、培は、しっかりした間違いのない記憶の
杖です。つまり正しい知識を持つ必要がある事を説いています。これも、微細会で説明し
ます。⑩熒惑天は、金剛氷誐羅とも呼び、三昧耶形は火聚です。この天部衆は正しいv知
識のもと、氷を火で溶かように解読する事を説いています。これは重要で仏法は、礼拝宗
教的な現世利益を求める観点の頭悩を持っている者は、解読の仕方が違うので悟りを求め
る真如の精神を持つ者と解読能力が違います。経典等は覚者が衆生に導く為に書いている
のでは無く、悟りを求める者に仏法として説いていますから、解釈しだいで雲に隠れて見
えなく成るのです。礼拝宗教的な考えの方は応身説で解きます。悟りを求める方は法身説
で解きますから答えが異なるのです。ここに気づいていない方々が多のです。これらの点
に気をつけて、解釈する事を説いています。⑪羅殺天は金剛母娑羅とも呼び、三昧耶形は
彗星天と同じく培を持っています。(種子は、damダンで刑罰の杖を意味するので、根本知
識を感違いしていると、間違えてしまうのでしっかり理解していなければならないと注意
しています。ここで少し皆が感違いしている点を指摘しておきます。十二因縁や十七清浄
句門は、三世である。声聞乗は宇宙の根元は空間と原子の世界を見開する事で縁覚乗はそ
の根元の因が縁を起こして変化して行く様を見聞します.故に無明とは原子がまだ生命に
成っていないので光を感じる事ができない元素を指しているのですこれを阿字と言いま
す。その原子の働きに、愛・想・行・識が動くので妙適の作用を持っているのです。阿字
観とはこの原理から考える為にあるのです。菩薩乗は、六入や一切自在主の心が五感と意
識ができて、人と成り、心の内証である空想の世界が菩薩乗であり、曼荼羅世界なのであ
りますから、この三世の原理に従って説かねばいけません。しかし.菩薩乗の人の心の状
態から説いて、この三世の原理に気づけないので、虚空の阿字・五大・五行・五神である
虚空蔵に入定できないのです。この刑罰を受けてしまうのです。この注意を呼びかけてい
るのが羅殺天なのです。故に、十二因縁の無明を迷いの心と釈してはいけません。また十
七清浄句門の炒適・欲箭等の意味を男女の性的解釈をしてはいけません。これらの法門は
声聞乗・緑覚の因縁説から虚空界に入るものです。また虚空界に入る法門では、虚空蔵求
聞持法がありますが、これは、法門に入る前に集中力を高める前方便で頭悩の働きを良く
する修行であると知って下さい。これらは倶舎論の有為・無為の縁覚の理や困線説などの
学びができていないからです。そして、法相宗の意識論なども少し学んでいないと理解で
きないのかもしれません。これも羅殺天に真理を消されて分からなくなります。この天部
の配置は良く考えられています。⑫風天は、金剛風とも呼ばれ、尊形が羅殺形なので羅殺
天と同じ働を意味する、これは、しっかりした理解がないと、真実と別の方行へと進んで
しまうと言っています。これも失敗する原因と成ってしまうのです。⑬金剛衣天は、金剛
愛持と呼ばれ、尊形は象頭人身で弓で箭の矢を引いています。これは最勝の知恵で的を理
解する事を示しています。これは、
①―⑫の注意点を理解して、間違いのない真理に向う事を示しています。この教えによっ
て、私の初めに説明した十二因縁や十七清浄句門の世界を理解できるように成ってきま
す。これらの法門は説明されていませんが、心経の「阿耨多羅三藐三菩提」の本来の意味
は(阿)は阿字である宇宙の原子を指し(耨多羅)は何の因子が緑によって活動する様を
のぞくことです(三藐)とは声聞乗の因子が 色 で、それに受・想・行・識の炒なる適
(おもむき)があり、縁によって化学反応を起します。これが因縁説の根本でこれが縁覚
乗で、この働きより一切自在主の神が生じ人が生まれます。そして、人の心の世界が菩薩
乗です。故に三貌は、声聞乗・縁覚乗・菩薩乗でこの三つを成就する事を三菩提と言うの
です。これによって阿字と五大・五行・五神・六大と進んで行けるのです。これは菩薩乗
の金剛界曼荼羅に入る前の虚空蔵の欲界と色界と心の無色界の三界の達成を表わす言業な
のです。この一番大切な知識を自分のものとした者が阿闍梨と成るのです。これ故に大師
は即身成仏できると言っています。
⑬金剛衣天はこの理屈を衣として着るものです。そして、三界の欲界・色界:無色界の分
別と五感世界と受・想・行・調の意識の展開が意識・未那識・阿頼耶識・阿摩羅識を、密
数では四波羅蜜菩薩と成っている事に気づいて、この五感世界と四つの意識界を合せて、
大師は三界九居と言っています。これによって無上正等覚を行じて、やがて金剛界曼荼羅
に入って行けるのです。心経の最後に「掲諦・掲諦…・・菩提僧詞」はこの進行過程を成
就せよと説いているのです。またこの三界九居を獲得できたらこれを拠点として心王であ
る大日如来の側近の受・想・行・識である四波羅蜜を展開させて行きます。これを教える
為にお大師は念誦次第すべての表白に「外金剛部の五類諸天(外金剛部の二十天のことで
特に西方のこの金剛衣天と羅殺天・風天・火天・昆沙門天を指します)を始め奉て、三界
九居の天五矢衆殊に別は・・・・」と全ての魂しいの本所であると説いています。
⑭火天は金剛火とも呼ばれ、金剛衣天の知識を糧にやる気に成って煩悩を打ち消して、三
昧耶形の三角印の三摩地に入れるのです。
⑮毘沙門天は金剛大悪とも倶尾羅天とも呼ばれ、右手に宝培を持ち金剛衣天の知識のも
と、瞑想し左手には塔を持ち三会九居の理屈を獲得します。ゆえに福徳を授ける神とされ
るのです。
⑯金剛面天は金剛鉤とも金剛猪頭天とも呼ばれる三昧耶形の三鈷金剛鉤は三毒を消滅し三
密の心・口・意を持って修行します。修行に於いて真言や文章を読み,印を結ぶだけの二
密修行をするものが多いのですが自分でも、真言の意味や印の意味を深く調べる事をしな
いと三密行にならないので、鉤のひっかけとることはできません。一つの念誦次第の行法
は、二密行で2時間かからないですが、三密行を成せば何か月もかかります。またその人
に依つては一座の正行に何年もかかるのです。つまり、猪頭で表して居るのは、猛進せよ
と説いています。
⑰閻魔天は金剛葛羅とも金剛時尊とも呼ばれるこの神は生から死の時間を説くものです。
金剛界は心経を主として、心王の内証を説いていますが生の継続を示す大摩尼殿の他化自
在天王宮は説いていません。理趣経には、「種種間錯、鈴鐸、総幡、微風、揺撃、珠鬟、
瓔珞、半満月、等而為荘厳」しその中に八十俱邸の菩薩衆が俱つていると説いています。
これは大摩尼殿とは、女性の子宮をさし、胎児が母胎で成長すると種種間錯等の五体が出
来上がり、これが五輪塔を示しています。これは大自在天と妻の烏摩妃から毘那夜迦が三
千人産まれてくる、その内千五百人の昆毘那夜迦が翁毘那夜迦と呼ばれ、釈迦の弟子とな
りうるとされています。この人の生産能力は金剛界とともにある胎蔵界の外金剛部に説か
れています。このことを、忘れてはいけないのです。この閻魔天は、生・老・病・死の時
の流れを表します。また金剛界念誦次第の道場観に母胎と胎児の内容で、胎盤・へその緒
と身体の五輪塔の卒塔婆の中に四仏と四波羅蜜、十六大菩薩、八供養、四摂、賢劫十六
尊、外金剛部の二十天と並びに無量無数の千仏である菩薩衆が前後に囲続して眷属として
そこにいると説いています。叉余談ではあるが、五輪塔はお大師様が死後の墓を五輪塔で
供養するのはこの説から、教えているのです。そしてこの内容を知る事が如実知自身なの
です。また十二因縁の十二番目の老死はこの閻魔天の簡単な説明ではあるが、この人間の
時の流れを指しています葛羅とは、内の織りなす内容を理解することです。金剛時尊とは
誕生から成長してゆき知識や智慧と人の持つべき徳を得てゆく時の流れの内容を知る事を
説いているのです。これを金剛界念誦法の道場観で説いています.
⑱調伏天は最勝金剛とも呼ばれ、象頭人身で印相は刀印で三昧耶形は三鈷剣で表現されて
います。調伏とは、正しく修正し間違いをなくすので、最勝といいます、この作業は般若
の智慧の八大菩薩のうち、最後の催一切摩菩薩の作業と同じです、つまりよく確認をする
教えです。調伏法とは確認し修正する事を教えているのです。心のよくできた方々は間違
いを認めて即座に修正します。心の良くない者は否定し認めようとしないのです。ですか
ら邪心の強いひとには戒をもつて降伏するしかないのです。故に三鈷剣は、邪心の貪瞋痴
の三毒を消滅し智慧の剣をもつて修正する事を教えています。象頭人身は賢い象徴なの
で、即座に修正する能力が必要であることを説いています。これまでの私の説明で様々な
解説の違いに驚くと思います。初めは理趣経の十七清浄句門の解説が理趣経の教えとかみ
合わない事、十二因縁や八大菩薩等がはつきりと、説明されていないことからこの調伏
(修正)を試みました。学んで覚えるだけでは間違いに、気ずかないのです。より深く考
えて理解しようとすれば、気ずくようになります。これが出来ないと、調伏法は、使えな
いのです。
⑲毘那耶迦は金剛頻那夜迦とも呼ばれ、「大聖歓喜天雙身大自在天毘那夜迦王帰依念誦供
養法」には大自在天とその妃である烏摩には三千人の子があり、その内千五百人の毘那夜
迦は悪事を行うものと他の千五百人は扇毘那夜迦は、善に導くもので、観音の化身とされ
ているこの後者が釈迦の弟子となる者たちである。この金剛界曼荼羅の外金剛部の内側
に、外供養菩薩と四摂菩薩とともに、賢劫千仏が描かれているのはこの扇毘那夜迦です。
この中に金剛催天、金剛食天、金剛衣天、調伏天、の四天はガネーシャとして良き教えの
言葉を説くものとされ、賢劫千仏の菩薩衆の中でこの四人が二十天の中に参入し、千仏の
中でこの四人が、如来の姿で表現されています。
⑳水天は、龍金剛とも呼ばれ三昧耶形は、龍索で蛇の形で表しています。これは二十天の
知識を自分のものとして初めより、最後までしつかり歩み進むことを説いています。また
降三世会の尊形は、頭に六匹の蛇を具しいろいろな方向から考える智慧を説いています。
一編等な考えは良くないのです。柔軟に多方面から考える徳を示しています以上が供養会
で後継者に教え導く為の知識を与えられる覚者の世界なのです。金剛界曼荼羅はこの77
尊と理趣会の欲・触・愛・慢の四菩薩と降三世・大威徳妃・軍荼利妃・降三世妃・不動明
王妃の五大明王等で顕されています。第1の理諏会は理趣経より、人間の感情面である
欲・触・愛・慢の心より内外八供養菩薩と四摂菩薩を産みだす事を説いています。故に中
心の修行者である金剛薩埵はこれを獲得するように説いているのです。これが愛染明王の
内証と成ります。第2の降三世会の降三世明王は、大自在天と島摩を踏みつけ男女間の欲
や三毒から離れて目的に向い習得に励む事を表わしています。これより女人禁制の修行が
始まります。印相は金剛吽迦羅心を表し。金剛杵・矢・刀・三鈷杵・弓・索は、三摩地の
瞑想の理を説いて、しつかりつかみ取る意欲を示しています。大威徳明王は、(種子〕が
him(ウン)で最後までやりぬく心を表し三昧耶形は三鈷杵でこれは三密を表わし、身・
口・意の印真と意味をしっかり解き明す事を説いています。また降三世は、欲界・色界・
無色界の三世を解き明すことを説いています。ですからこの目標を最後まで明す力強い精
神がこの大威徳明王なのです。この力を妃として、妻の如く自分のものにせよと、大威徳
明王妃で表現しています。軍茶利明王妃は、吉祥天とも言われ、修行の中で大切な事が理
解されてきます。この利益を甘露と言うのです。その甘露を右手の利剣で分析し、左手で
つかめと説いています。これが蓮華部の教えです。降三世明王は浄三業で大威徳は仏部で
この軍荼利が蓮華部となります。降三世明王妃も皆と同じく種字はhumで尊形は天女形
で、両手で蓮華を持つています。これは蓮華の茎を水が上つて行くように順序正しくたど
つてゆくことを説いています⑧不動明王妃は種字がhumで最後までを示し、尊像は天女形
で箜篌(くご)を持って曲を奏でる姿をしています。これは.好きな事を無我無中でする
ようにこの境地から離れないように説いているのです。そして、降三世妃は正しい順番を
壊わしてはいけないので金剛部で不動明王妃は最後まで奏でる故に被甲護身として、この
五大明王妃等を護身法となっています。つまり、降三世会は、悟りの八十俱邸を成就する
為の精神を作り上げる事を説いています。各念調次第の前方便の護身法は、この五大明
王・妃の教えより、お大師様が作り上げたと考えられます

<結論>金剛界の悟りに人る為の注意点
第1は般若理趣分である心経と理趣経の解読により、仏法の色・受想行識・欲触愛慢.常楽
我浄を得る事と般若の智慧である八大菩薩を獲得する事。
第2は金剛界の守護神である外金剛部の二十天は、仏数の倶舎宗・法相宗の学びも少し必
要と成る事
第3は、仏教の十二因縁と密教の十七清浄句門の解説を改める必要があること。今のまま
では虚空蔵に入れません。

金剛界の八十俱低
1,四方、四智、四波羅蜜とは、愛・想・行・識の働であり、これが四波羅蜜であり、こ
れを四如来の名前に変化させています。
2,十六大菩薩は、人間の智恵の活動であります。
3,内外八供養と四摂菩産は人間の感情面です。この尊達は常楽我浄によって負の心を消
しています。この金剛界三十七尊が仏教の三十二相であります。
4,四天と表記されているが実は、地神・水神・火神・風神と大日米は空神で五神であり
ます。この空神が意識体で修行を始めると金剛薩埵と成り、成就できれば大日如来と成る
のです。
5,賢劫の十六大菩薩は、お釈迦様の徳を説いていると共に次者である弥勒菩薩や後継者
の私達もこの徳を得なさいと説いています。
6,外金剛部の二十天は金剛界曼荼羅の守護神で悟りの道を歩む為の引率着です。以上が
八十倶低と成ります。そして、千仏が含まれています。
7,悟りの世界は、人間の智慧と感情面の徳と子供を産む生産能力です。金剛界は智慧と
感情面を説き、のこりの生産能力は胎蔵界に於いて説いています。故に両部曼荼羅で三つ
の悟りの境地を表わすことができるのです。これを、不二門と言います。
<私の主観は、金剛界の主は降三世会と成身会と供養会の三会が仏法僧を意味し、修行と
成就と伝承の流れのように感じます。故に修行の理趣会・降三世会・降三世三昧耶会と成
就の一印会・成身会・三昧耶会と 伝承の四印会・供養会・微細会と成っているように思
えるのです。つまり発心修行と菩提の理解と涅槃の理解と涅槃の灌頂の三段の構成ではな
いかと、感じます。これは、過去・現在・未来へと三世の継続と見る事ができるからで
す。

金剛界曼荼羅諸尊順位(修行による順番)
1、空神 2、地神 3、水神 4、火神 5、風神
(空神)→(金剛薩埵)→(大日如来)と変化します。
1      2      3
一切自在主である五神の尊で我々が生まれてくる理論の主尊
1、金剛薩埵 6、金剛波羅蜜7、宝波羅蜜、8、法波羅蜜 9、羯磨波羅蜜(五秘密菩
薩) 仏法の 色受想行識 の働きが五秘密菩薩で、一切自在主の活動原理を説く尊。 
ここまでが【声聞乗】と【縁覚乗】の修行の行果を表し金剛界(心・意識)の展開の主
尊となる

人の持つ智慧の欲心(二十尊と内容の十六大菩薩)ここからが【菩薩乗】となります。
10、阿閦如来=金剛波羅蜜菩薩
11、金剛薩埵12、金剛王菩薩13、金剛愛菩薩14、金剛喜菩薩
15、宝生如来=金剛法波羅蜜菩薩
16、金剛宝菩薩17,金剛光菩薩18、金剛憧菩薩19、金剛笑菩薩
20、無量寿如来=金剛法波羅蜜菩薩
21、金剛法菩薩 22,金剛利菩薩 23,金剛因菩薩 24、金剛語菩薩
25、不空成就如来=金剛羯磨波羅蜜菩薩
26,金剛業菩薩27、金剛語菩薩28、金剛牙菩薩29、金剛拳菩薩

人の持つ感情の欲心
30、金剛嬉菩薩31、金剛鬘菩薩32、金剛歌菩薩33、金剛舞菩薩

ここまでが月輪観の諸尊で、生まれ持つている能力を表します。そしてこの月輪観の円
形で囲まれている諸尊を、内供養の菩薩といい、これより外側の諸尊は生まれた後に獲
得する外供養の菩薩となります。
34,金剛香菩薩 35,金剛華菩薩 36,金剛燈菩薩 37,金剛塗菩薩

感情の欲心の本体、愛染明王の、鉤召・引入・縛住・歓喜の働きを示す尊です。
38、金剛鉤菩薩 39,金剛索菩薩 40,金剛鎖菩薩 41,金剛鈴菩薩

釈迦の徳心と次者の弥勒菩薩や後継者に徳を獲得する事を教える尊です。
42、慈氏菩薩43、不空見菩薩44、滅悪趣菩薩45、徐憂闇菩薩
46、香象菩薩47、大精進菩薩48、虚空蔵菩薩49、知幢菩薩
50、無料光菩薩51、賢護菩薩52、光網菩薩 53、月光菩薩
54、無尽意菩薩55,弁積菩薩 56,金剛蔵菩薩 57、普賢菩薩

悟りへと導く教えの諸天(導きの神々)
58、那羅延天 59、俱摩羅天 60,金剛催天  61、梵天  62、帝釈天 
 63、日天   64、月天   65、金剛食天 66、彗星天 67、熒惑天 
 68、羅殺天  69、風天   70、金剛衣天 71、火天  72、毘沙門天 
73,金剛面天  74、閻魔天  75、調伏天  76、毘那夜迦天77、水天

賢劫千仏 悪心・邪心を我浄して聖なる世界の尊達。
78、賢劫千仏達 79、賢劫千仏の中で如来に位置する四尊
80、金剛界の諸尊を獲得した者が金剛界大日如来となります。

以上人間の心である意識体を悟るものが金剛界大日如来で、「色即是空」の教えの
「空」相が金剛界。「色」は受信体である身体の五感を示します。生きているときは、
「色」と「空」が綱がつていますが、死すと五感の受信体と「空」相である意識体が離
れます。そして身の受信体は、母なる大地に返すために墓で祀り意識体は父なる光の中
で祀るので、仏壇で祀るのです。これが仏教の生死観です。四生観は「生有」の生まれ
る原理と「本有」の人生観と「死有」の死者の帰る原理と「中有」の人間に生まれ帰る
までの長い輪廻(流転)の時を言います。そして人として生まれ変わる事を輪廻転生と
いいます。
また受信体については胎蔵界において説いています。

大日三尊
大日如来は意識体の空想を表す本体。不動尊は智慧の総体、愛染明王は感情の総体。不
動を心である空相となし、愛染明王を色相と当てはめると不動を金剛界に愛染を胎蔵界
に分ける事もできます。中央(大日如来)向かつて左、不動、右愛染とみることができ
ます。

ここまでが金剛界九会の説明です。長文ではありますが、これで半分です。宮崎龍祥師
は私の申し出を快く引き受けて、真剣に取り組んでこの文章を書きあげてくれました。
ご苦労様とお礼申し上げます。また、残る胎蔵界の方もよろしくお願いいたします。
出来ましたら、掲載させて頂きます。
大進美術株式会社 代表取締役 小林清孝 拝         2026、5,21,