仏画コラム
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19,仏涅槃図と八相涅槃図

L-129 八相涅槃図 東福寺本

仏画

 

仏画
仏涅槃図はその図像から、釈迦入滅の情景を描いたものと、仏涅槃の周囲に涅槃前後の事績
を描いたいわゆる八相涅槃図との二種に大別される。又形式も二種類に大別される。第一形
式は概して画面が正方形に近く、あるいは横長で、構図は釈迦の足元の方から捉え、宝台上
に両手両足を伸ばして横たわる釈迦や、周囲の人物、数少ない鳥獣を大きく表す。最古のも
のは金剛峯寺の応徳涅槃図が有名です。第二形式は、概して画面が縦長で構図は釈迦の頭の
方から捉え宝台上の釈迦は右手を枕にし、体をやや曲げて横たわる。周囲の人物や鳥獣が多
く描かれる。画面上辺に阿那律尊者を先頭に摩耶夫人の一行が雲に乗つて降り下り、中空に
月が浮かび、沙羅双樹の間からは波を立てる跋提河が見える。経典に説く所を忠実に描き、
描写は情景的である。第一形式は唐画の影響を受けて成立、第二形式は宋画の影響を受けて
いる。八相涅槃図は釈迦の生涯中、最も重要な四つの事件、生誕・成道・初転法輪・涅槃と
これに準ずる四つの事件、下天托胎・修行・出家・苦行など八つの事件を描いたもので釈迦
八相図といい、四大事は必ず組み入れるが、準四大事は必しも決まつていない。八相涅槃図
では純陀供饌、最後説法、再生説法、金棺不動、金棺拘尸城旋回、迦葉接足、荼毘、分舎利
を配した仏涅槃図を言う。東寺本涅槃図は現在も御影堂の涅槃会で使われているもので室町
時代のものを復元、当社で制作、東寺に納入したものである。

・S-149,(第一形式)金剛峯寺本・応徳涅槃図 4,0x4,0尺丈
・S-190,(第一形式)称名寺本        3,0x4,0尺丈
・L-126,(第二形式)本金箔押仕上      4,0x5,0尺丈
・S-166,(第二形式)東寺本         4,0x5,0尺丈
・L-129,(八相涅槃図)東福寺本      4,0x4,5尺丈
その他にも各種の涅槃図有り、お問い合わせください。

制作仏画  大進美術株式会社

S-149 (第一形式)金剛峯寺本・応徳涅槃図

仏画

S-190 (第一形式)称名寺本

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L-126 (第二形式)本金箔押仕上

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S-166 (第二形式)東寺本

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